Mako's Blog

英語に関すること書いていきます!

接続詞Thatが文頭に来る

先日の文法テキストの練習問題に下記の文章が出てきました。

1 ) That he said so is true.

これは関係代名詞の中に入っていた問題ですが、このThatは関係代名詞ではなく接続詞です。(関係代名詞thatなら前に先行詞があるはずですが)

ネットで接続詞 thatで始まる英文があるかどうか調べると、「たまにある」と書いてあります。

2) That she was an actor 20 years ago surprised me.

3) It surprised me that she was an actor 20 years ago.

という文章を作ってみました。ネイティブの先生に聞いてみると2)と3)は少しニュアンスが違うようですが、両方とも正しい英文だそうです。

ところが1)の文章は受け入れてもらえませんでした。文法的には2)と同じなのですが、「間違っている、使わない」ことでした。

正しい英語では What he said is true. となるそうです。皆さんの想像通りだと思います。

That he said so …とわかりにくく文章を始めなくてもWhat he saidといえば流れがいいのでしょう。ネイティブの先生と話していると「文法的に正しいかどうか?」と「自然に使われる表現か?」は全く別物であるということを日々思い知らされます。なかなか数学のように公式にてはめると文章ができるということではないようです。おそらく日本語も同じだと思います。

 

 

Die/ Pass away

先日のクラスで「私の父はもうなくなっています。」と表現する場面がありました。

My father is dead. は正しい表現ですが、少しダイレクトな感じがします。

よく使うのは

My father has passed away.

My father passed away. などのようです。

My father was dead. といえば「ええっ?じゃあ今は生きているの?」ということになるそうですので使えません。

それではあなたのお父さんはご存命かどうか聞きたいときはどう聞くのがいいでしょうか?日本語では「お父様はお元気ですか?」と言いますが、まさか”Is your father still alive?”とは聞けない感じです。

そんなときは “How is your father?”と言うそうです。

”Is your father fine?”でも間違いではないということでした。

“Is your father still around?”も使うようですね。

ちょっと寂しいですが、最近こんな会話をすることが増えました。

MinimumとMinimal

MinimumとMinimal

最近縁あって某出版社のオンラインTOEIC講座の講師を始めました。TOEICを教えるのは久しぶりです。

Webinarなどという言葉が登場しています。Webで行うセミナーのようでウェビナーという日本語はもう定着している感じです。

言葉は時代とともに大きく変化しています。

さてPart 5で次のような問題がありました。

Although construction will begin on Reese-Decker Bridge tomorrow, it should cause ----- traffic problems.

(A) minimal

(B) minimally

(C) minimum

(D) minimize

さて答えは(A)か(C)で迷うところです。Minimalは「最小」英英辞典ではvery small in size or amountとなっています。要するに単に非常に数(あるいは量)が少ないということです。Minimumは「最小限」the smallest that is possible or allowedとなっています。これでは英語でも日本語でも違いはわかりにくいですが、ものすごくシンプルに言うと

Minimumはあらかじめ範囲が想定される場面においての最小値の意味でよく具体的な数字で表されます。minimalは単に「少ない」ことを言っているだけです。

ここでは範囲は想定されていないので答えは(A)のminimal です。

What’s the  -----  age for getting driver’s license?

空欄にはどちらが入るでしょうか?

 

 

Have got

先日のプライベートレッスンでは映画 Hugo ヒューゴの不思議な発明」のスクリプトを使ってのレッスンでした。

こうして映画のスクリプトを読んでいると、教材の英語と、実際話されている英語の違いがよくわかります。(全然違うという声も聞きますが、私は基本同じだと思っています)

その代表がHave gotです。これは教材にはほとんど出てきません。

昨日のパートでは

“What’s he got? What’s he got?”と飼い犬に話しかけている場面がありました。

これは”What has he go?”のことです。一見のところ「彼は何をもらったの?」という意味かなと思うのですが、違います。実はこれはイギリス英語での表現で、What does he have?”(彼は何を持っているの?)という意味です。

ネットで調べるとHe’s got a car”というのは”He has a car” とほぼ同じと書かれています。”Does he have a car?” というのは”Has he got a car?”となるわけです。昔イギリス英語を習われた世代の方は中学校の教科書でこんな表現も習われたかもしれません。

くれぐれもこれは完了形というわけではないです。

アメリカでも本当によく使われています。特にカジュアルな場面でよく使われる、話し言葉のようです。一説によると I have a friend.というよりI’ve got a friend. というほうが言いやすいからだそうです。Haveという発音はæは入り、ネイティブにとっても多少言いにくい音だそうです。

さて、この表現に関する疑問はいっぱい出てきます。(例えば、それでは完了形ではどういうのだろうか等)。英と米での違いもあるようですので、非常に複雑です。また機会があれば書くつもりです。今日のところはHave got = Haveと覚えていただければ十分です。それでだいたい解決されます。

Speak/Talk Tell/Say (2)

  1. 今日はTellSayが使われる例を書きます。

Tell / sayとも他動詞で使われることが多いです。その場合、動詞の直後には目的語が来ます。

Tellの後はが来ることが多いです。

He told me about his family.

He told me that he didn’t like his boss.

Tellの後that節が来る場合でもその前に人を入れることが多いです。(ない例もたくさんありますが。調べてみると受動態を使う場合も多かったです。(例:I was told that…)

 

Sayの後は that節が来ることが多いです。

He said that he would keep the promise.

He said this to me.

He said to me, “Hi”. (こちらは自動詞)

 

ここで最初の質問に戻ります。

「彼女はそれについて話すことを避けた。」の答えですが

  1. He avoided talking about that.
  2. He avoided speaking about that.
  3. He avoided telling me about that.
  4. He avoided saying that.

 

1はニュートラルな表現、2は演台に立って話しているイメージ、3は"me"を入れれば文章が成り立ちます。4は少しわかりにくいかもしれませんがaboutを取ると文章は可能です。

基本的な文法は覚えていかなければなりませんが、それ以上の部分は理屈を覚えるのがいいのか、場数を踏んで感覚で身に付けるのがいいのかはお好みで。

文法に関してはわからなければ無理をしないのがいいと思います。白紙の状態で理解しようとするより、ある程度経験を積んでから理解する方が入ってきやすい場合もあります。

Speak/Talk    Tell/Say (1)

英語で「言う」に匹敵する単語はたくさんありますが、まず基本のこの4つからおさらいしてみましょう。

先日のレッスンでは 「彼女はそれについて話すことを避けた。」 の英作をしていただきました。avoid 動詞ingの練習のつもりでしたが、さあ「話す」に何を使えばいいか迷った方もおられたと思います。

 

この4つの動詞とも中学時代に習ったと思います。ちなみにネットで検索してみると

speak:一方的に話す。

talk:双方向で話す。

tell:「人に伝える」にフォーカス」が置かれる

say:「発言内容」にフォーカス

というような説明があります。当時あまりにややこしく、このような説明は頭に入ってはきませんでした。その後何年も英語を勉強し、そのままになっていますが、このルールを意識しなくても4つの区別はなんとかつくようになってきました。

 

  1. まず、「英語を話す」はspeak English 「フランス語を話す」はSpeak Frenchと言語を話すときはspeakを使います。これは他の3つで置き換えることはできません。(この使い方は他動詞です)
  2. speaktalkは少し似ている面があります。ふたつとも自動詞としてよく使われます。

なので talk to me” “speak about that” など直後に前置詞が来ます。speakの方が距離感を感じる言葉です。上記のように「一方的に話す」というニュアンスになります。

それでは後半に続きます。

MustとHave to の違い

下記は

BBC World Service | Learning English | The Flatmates - Episode 62

からの引用です。

これはシェアハウスに住んでいる4人にいろいろと起こるドラマをベースに、英語を勉強していくという仕立てになっています。イギリス英語です。

こちらは二人のデートの場面です。

Alice:     Well... the chocolate cake looks very tempting.

Paul:      Then you must try some. And we must do this again. I've really enjoyed your company today. Alice, would you be able to join me for dinner next Saturday?

Alice:     Oh Paul, I'd love to, but I have to work a night shift next weekend.

mustとhave toについてはいろいろと日本語でよく説明されています。ここでの英語での説明がわかりやすいので貼り付けます。

どちらもだいたい同じ義務を表す表現のようなのですが、少しだけニュアンスが違うようです。

Must is often used to express obligations that the speaker feels are necessary. For example, when Paul says: 'you must try some' and 'we must do this again', he is expressing his own personal view about what is necessary.

Have to is often used to express obligations which come from an external source: another person or organisation has made a rule that we are required to follow. So when Alice says: 'I have to work a night shift next weekend' she is talking about an obligation that has been given to her by her employer.

一言でいうとmustは主観的な気持ち、have to は客観的な状況を言う場合に使うと覚えておくといいでしょう。

 

こちらのサイトでは各ユニットにLanguage Pointというのがあって英語で説明してくれています。私たちが学校で習う日本語での説明とはまた一味違い勉強になります。