発音の練習 [ə]の3つのバージョン
前々回のグループレッスンでは試しにGoogle翻訳を使って音声の認識に挑戦していただきました。私が一番むつかしいと感じるshirt [ʃˈɚːt] あるいは [ʃɝːt](こちらがインターナショナル表記です)にでてくる [ɚː] = [ɝː]の音で試していただきました。
予測に反し、何人かの方が認識できていらっしゃいましたので驚きました。
これは究極の目標であるぐらいに思ってください。最初はできなくて普通です。
今後は「できる音」よりも「できない音」に注目してください。私の場合、最初100回言って1,2回しか認識されなかった単語が練習するにつれ10回中8回ぐらいまでできるようになりました。できなくてもそれを意識するだけでもきれいに聞こえるようになってきます。
もう少し簡単なものから始めてみましょう。
発音向上のためには次のことが大事です。
*辞書でネイティブの発音を10回でも20回でもよく聞いてみる
*発音記号を辞書でチェックし、手書き等で写してみる。発音記号を徐々に覚えていく。
まず1回目は[ə]の3つのバージョンです。
1) [ə]
これはあいまい母音と呼ばれる音で日本語の母音ア、イ、ウ、エ、オのどれとも違う音、足して5で割ったような音です。
Today, Famous, Moment の青文字の音ですが、
Todayの場合はトゥ(ウ)に聞こえ、
Famousの場合はマ(ア)に聞こえ、
Momentの場合はメ(エ)に聞こえる音ですが、実際は全部同じ音[ə]なのです。
口を小さく開けて「アイウエオどれにも聞こえない音」が出るよう挑戦してみましょう。
2)[ɚ]
次は見落としそうになるのですが[ə]の最後の部分に小さなしっぽのようなものが付いている音です。このしっぽはrの音を表しています。少しRの音を意識して入れてみましょう。
Doctor
Survive
Teacher
に入っている音です。
3) [ɚː]
最後になりますが最難関の音[ɚː] です。
これは
Shirt, Dirty, Birdなどに入っている音です。
1) 2)は弱い音ですが、3)は強形です。口は小さめ、舌をスプーン状にする(その舌を上にあげるか喉の奥に引っ張るかどちらかの方法でその音を出す)、のどを開ける、腹筋を使うなどを意識し、強い音を出してみてください。
それでは次回のレッスンまでに1) 2)の英単語3つづ音声認識をやってみてください。5回連続、10回連続でやってみましょう。
余力があれば3)にも挑戦してみてください。一つぐらいできるようになるかもしれません!!
頑張りすぎて舌やのどを痛められませんように(笑)!